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市民地質学者が地球に関連した話題を中心として様々な話題を提供するブログです.
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「知らず,生まれ・死ぬる人,何方より来たりて,何方へか去る.」 方丈記の最初に出てくる言葉.
 私たちが2009年に出版した教科書「地学は何ができるか−宇宙と地球のミラクル物語−」(愛智出版)メインテーマが「我われはどこから来てどこへ行くのか」だった. その説明:「21世紀,人類生存の危機に際し,母なる地球「ガイア」が如何なる奇跡に守られて成り立っているのか,その意味をよくよく認識する必要がある」

東日本大震災前に作った教科書であるが,今でこそこの主旨をもう一度初心に返って考えてみたい. 個人の存在,社会の存在,地球の存在,宇宙の存在・・・
深く考える時に来ていると思う.

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大分昔読んで、本箱に眠っている。 再読してみたい。

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「図書」7月号の小嶋 稔氏の記事。

3.11の原発事故の直後にウランの核分裂連鎖反応の再臨界が起きる可能性があった。
それが、たまたま海水の注入により海水中の塩素35による中性子の吸収により防がれた。
まったくの偶然に助けられた。

この報告が昨年の経済産業省での「福島第一原子力発電所事故に関する技術ワークショップ」で報告されていたとのこと。
一般にはほとんど知られていないが、事はかなり重大な事態に達していた。

これを読んで、ゾッとするのは私だけではあるまい。

福島第一原発一号炉のメルトダウンしたデブリが、アフリカの「オクロ天然原子炉」にならないよう対応を考えたいと、氏は結んでいる。
地球科学に携わる者が考えなければならない重要な課題だと思う。

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http://www.asahi.com/culture/update/0511/TKY201305100535.html

5月11日8(土)の朝日新聞の記事.
「太宰の授業ノート 落書きだらけ」.

太宰の旧制高校1年生の時のノートが発見されたというニュース.
「地鉱」の授業のノートだった!
座屈褶曲のでき方が図解してある.
また,その上には変成岩からなる山の断面図が描かれている.
左下には芥川龍之介の名前が落書きされている.

結構,きちんとした講義を受けていたのだと思う.
まじめに聞いていたかどうかはわからないけれど・・・

それにしても,今,地学を高校で学んでいる学生は5%以下である.
なさけない話である.

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一つ間違えば,人生終わってしまったかもしれない怪我から復帰できた.
療養の間,時々,自分の人生の終わりのことも考えてしまった.
 
そんな中で,山田風太郎「人間臨終図鑑」なるものをパラパラとめくった.
その中の山田のことば.
「自分の死は地球より重い.他人の死は犬の死より軽い.」
ドキッ,まさにそうだよな.
 
今日(4月20日)の朝日新聞夕刊の「惜別」の記事.
文化人類学者の片倉もとこさん(75歳)の臨終のことばが載っていた.
「人生最期のフィールドワークにでかけることにいたしました.パソコン環境もよくないところで,ましてや,郵便もとどきません」
私も自分の最期にこんなことが言えるのだろうか?

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プロフィール
HN:
天野一男
性別:
男性
自己紹介:
☆茨城大学名誉教授
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長, 
 技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
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