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折々のおちぼ拾い 2
『僕はオッペンハイマーに二十世紀の人間のー特に自然科学的人間のー一つの典型を見たような気がする。彼は現代のファウストのように思われる。自然科学には何といってもメフィスト的な要素があって、彼はメフィストとけい約して、天上的なものと地下的なものとの間にさまよっているような印象を受ける。これは彼のみならず、今世紀の人間、特に科学者全体の運命ではないだろうか。』(朝永振一郎, 1954, 暗い日の感想)
今から数十年前の記事であるが、21世紀の現在において、この運命はますます大きく我々の上に覆い被さっているのではないだろうか。原発問題、地球温暖化問題、AI、バイオ等々、人類どころか地球の未来にもかかわることに科学者はどう対応したらよいのか、真剣に考えなければならない時期になっている。躊躇している時間は無い。
折々のおちぼ拾い1
朝日新聞の1面左下にある、鷲田清一氏の『折々のことば』を時々読んで楽しんでいる。
楽しみながら、ふと私もやってみようかなと思い立った。
『折々のことば』では剽窃になってまうので、遠慮して『折々のおちぼ拾い』としてみた。
まずは、第1号。
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『The degree of emotion displayed by a debater, observes Bertrand Russell, is a direct indication of his lack of knowledge of the subject at issue. (訳)議論している者が示す興奮の度合いは、論じている問題についての知識の欠如を示す直接の指標である、とバートランド=ラッセルは言っている。』[赤尾好夫編(2019復刻版)英語の綜合的研究.旺文社, 672pp.]
マスコミでの議論を聞いていて、論者達はなぜあんなにあつくなるのだろうかと時々思っていた。どこかうさんくさいなと感じていた。この言葉を読んで、これ当たりかなと感じた。昔の高校の英語教材には、この類のものが結構多かった。当時高校生の私は、それが鼻についてたまらなかったのだが・・・
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☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問