市民地質学者が地球に関連した話題を中心として様々な話題を提供するブログです.
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2004年のスマトラの巨大地震・津波の後、2005年に書かれた本である。
リスボン、アウシュヴィッツ、ヒロシマ、ニューヨーク、スマトラでの、自然、人的破局について、科学哲学的な観点から論じている。
まえがきと解説(西谷 修氏)で、東日本大震災、フクシマについて触れられている。
本文は、キリスト教的価値観を持たない大部分の日本人にとっては、必ずしも理解し易いとは言えないが、まえがきと解説は、その辺を考慮してかかれており、この部分だけでも一読の価値有り。
解説から:この本が言わんとするところが一言でまとめられている。
『「自然的悪」と「道徳的悪」とを区別し、近代に後者が前者を呑み込むことをしめして、その果てにやがて誰の積に帰すこともできない「システム的な悪」が生まれることを論じている。その種の「悪=災厄」には個々の
人間の悪意も見いだせず、また相手がいないから犠牲者に憎悪も生じない。そしてそれに対処することが現代の論理的養成になっていると。それがまさに原発事故のようなケースである。』
まえがきから:
『わたし達を脅かす巨大な機械を操作する人々が、有能かつ誠実であるということのほうがはるかに深刻なのだ。そのような人々は自分たちが非難されていることを理解できない。』
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天野一男
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性別:
男性
自己紹介:
☆茨城大学名誉教授
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
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