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高橋源一郎の朝日新聞の記事『〈SMAPの謝罪〉社会に潜む暗黙のルール』を読んだ。
社会の持っている暗黙のルールに、たとえ正義感からでも、反した場合は社会から干されてしまうという記事。
この構図は、日本の社会のいたるところにあると思う。
多くの場合、人々はそれが怖くてものも言わなくなったり、そのルールを「忖度」して発言や活動を停止してしまうのだろう。
ことを進めようとする場合、これが致命的になることが多いような気がしている。
この記事の中で紹介されていた、藤原新也が雑誌「SWITCH」で書いた福田和香子へのインタビュー内容に注目したい。
『「周りの友達と上手(うま)く馴染(なじ)むこともできないし、無理して合わせるのも変だよなと感じて」いた福田に、事件が起きる。「中学の家庭科の先生が『君が代』不起立をやって」左遷されたのである。その処分の後、校門の前に立ってひとりで抗議をしていた先生に「頑張ってね、応援してるよ」と声をかけられなかった福田は、その悔いを残したまま、やがて国会前のデモに行くようになる。けれども、そんな彼女の周囲にいた、以前からの友人たちは、離れていった。
それもまた、「謝罪」のために立ち尽くすアイドルグループのように、わたしたちにとって馴染み深い風景なのかもしれない。どちらも、この社会が隠し持っている暗黙のルールに違反したから起こったことなのだ。
自分の「正義」に疑いを抱きながら、それでも、「危ういバランス感覚」で活動をつづける自分について、福田はこういっている。
「下手に正義を掲げて突っ走ってしまったら、すごく偏った人間になってしまうから。半分靴紐(くつひも)がほどけていて、全力では走れなくてダラダラ歩いているぐらいのほうがいいのかなとも思う」』
最後の部分が良い。
http://www.asahi.com/articles/ASJ1V5QRDJ1VULZU00K.html?ref=nmail
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☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問