市民地質学者が地球に関連した話題を中心として様々な話題を提供するブログです.
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広島,長崎の原爆に関連してテレビでの報道が多くなされている.そんな中で気になることがある.それは,最近,学校において被爆者体験談を聞く機会が急速に減っているという報道である.被爆者が高齢化しているというのが一つの理由だが,これは理解できる.しかし,もう一つの理由が気になるのである.曰く,「敗戦から長い年月がたち今の子ども達は戦争については実感がなくなっている.したがって,そのような子ども達に原爆の悲惨な事実をそのまま伝えても良いのだろうか?子どもにとってトラウマになってしまうのではないか?子ども達には残酷な話を聞かせたくない」.こんな意見を教育現場の教師が言っているのである.
正直とんでもないことを言っていると感じた.人間は戦争という場では,どんな酷いことをしでかすのか.そのような人間の暗部を,子どもの時から知るべきだと思う.真実を知って,それをきちんと理解し,自分の生き方に活かせるような強い子どもを育てるのが教師ではないのかと思う.教師自体が弱体化しているのだろうか?被爆体験者の話はいろいろな形で子ども達につたえなければならない.そうでないと,将来戦争をしてしまう人間を作ってしまうのではないかと心配である.
戦後70年,政治,教育,科学,技術などさまざまな面で,倫理的な劣化が起こっていると思うことが多い.気持ちの悪い時代になりつつあると感じる.
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天野一男
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男性
自己紹介:
☆茨城大学名誉教授
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
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