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市民地質学者が地球に関連した話題を中心として様々な話題を提供するブログです.
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一般の方から、このところよく寄せられるジオパークについての質問。
「ジオパークを実現すると、社会や人間がどうなるのですか?」

この素朴でシンプルな質問!
この手の質問が、恐ろしい質問なのです。

この質問にきちんと答えられなければ、ジオパークの普及なんて無理です。
でも、このきちんと答えるというのが、結構難しいのです。
なぜ難しいかというと、ジオパークの社会に対する意義については、携わっている人によって少しずつとらえ方が違っている気がするからです。

そんな訳ですので、軽はずみに形式的な答えをせず、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
どんどん、コメントをいただきたいと思います。

まず、第一回目は、「ジオパークの定義」を見てみましょう。
以下に日本ジオパーク委員会(JGN)の定義を引用します。

議論の出発点を確認することがまず第一です。

これは、言ってみれば法律のようなものです。
でも、解釈はさまざま出てきます。

********ここから*******

www.gsj.jp/jgc/whatsgeopark.html

ジオパークは地球活動の遺産を主な見所とする自然の中の公園です。ジオパークは、ユネスコの支援により2004年に設立された世界ジオパークネットワークにより、世界各国で推進されています。ジオパークは、以下のように定められています。

  • 地域の地史や地質現象がよくわかる地質遺産を多数含むだけでなく、考古学的・生態学的もしくは文化的な価値のあるサイトも含む、明瞭に境界を定められた地域である。
  • 公的機関・地域社会ならびに民間団体によるしっかりした運営組織と運営・財政計画を持つ。
  • ジオツーリズムなどを通じて、地域の持続可能な社会・経済発展を育成する。
  • 博物館、自然観察路、ガイド付きツアーなどにより、地球科学や環境問題に関する教育・普及活動を行う。
  • それぞれの地域の伝統と法に基づき地質遺産を確実に保護する。
  • 世界的ネットワークの一員として、相互に情報交換を行い、会議に参加し、ネットワークを積極的に活性化させる。

 これらに加えて防災への取り組みも重視されるようになっています。2008年6月にドイツのオスナブリュックで開催された第3回ユネスコ国際ジオパーク会議では、会議の終わりに採択された宣言に、「地質災害に関して社会と知識を共有するためにジオパークが役に立つ」という趣旨の一文が盛り込まれました。


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プロフィール
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天野一男
性別:
男性
自己紹介:
☆茨城大学名誉教授
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長, 
 技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
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