市民地質学者が地球に関連した話題を中心として様々な話題を提供するブログです.
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11月14日(日)にコンサートに行った。
ここずっと土日もなく働き続けた。
頭が次第に働くなってきたのが分かった。
良いアイデアも浮かばなければ、気も滅入ってきた。
こんな状態では、創造的なことは何も出来ないと思った。
学生のころ、先生が、良い研究をするためには、良い音楽を聴いたり、良い絵を見たりして気持ちを常に創造的に保つことが必要だと、言っていたのを思い出した。
内田光子とクリーヴランド管弦楽団。
場所はサントリーホール。
出し物は、モーツアルト、ディベルティメントK138、ピアノコンチェルトK488、K491。
K488が特に良かった。
第二楽章の優しいピアノ。涙が出てきそうだった。
サウサンプトンの下宿屋の屋根裏部屋で、毎日のように聞いていた曲。
懐かしく思い出した。
あのときはブレンデルの演奏。
第二楽章は内田光子の演奏の方が良い。
やはり音楽は生でなければならないと思った。
CDで聞くのとはまったく違う。
CDで音楽を聴くのは、写真で人に”会う”のと同じ。
実物では無い。
音楽との出会いも人との出会いと同じかもしれない。
直に触れなければ、本当の良さも悪さも分からない。
一期一会。
フィールドが怖いと、ある学生が言ってきた。
昔なら、「なにを弱いことを言っているんだ。そんなことで一人前の地質屋にはなれんぞ!」などと怒鳴っていた。
たしかにフィールド(自然)は、普通の意味で怖い。
滝や崖から落ちれば死ぬかもしれない。
川に流されれば死ぬかもしれない。
熊に会ったらどうしよう・・・
このような意味での怖さはいっぱいある。
でも、この怖さは注意していれば避けることが出来る。
別の意味の怖さ。
本当の怖さ。
これは、自然がちっぽけな人間存在に対して圧倒的な存在感をもっていることに起因している。
コンラッドは「闇の奥」で、コンゴ川沿いのジャングルの中での”人間の実存的恐怖(黒原敏行)”を描いた。
コッポラは「地獄の黙示録」で、カンボジアのジャングルの中での同様の恐怖を描いた。
今の日本の人間に飼い慣らされた(その様に見える)自然は人々に安らぎを与えているが、その優しさのかげに本質的な怖さを秘めているのではないか?
前述の学生は、この恐怖を敏感に感じていたのかもしれない。
アイスランドで、アスカキャルデラに一人で向かった時の自分を思いだしている。
あの時の恐怖感を・・・
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HN:
天野一男
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性別:
男性
自己紹介:
☆茨城大学名誉教授
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
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