[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
太平洋で海洋調査に当たっている、我が研究室のH君より現地報告が入りました。
*****ここから******
実は私,海底火山の研究で今南鳥島の近くにいます.
具体的には“しんかい6500”に乗って,潜水調査をしています.
と言っても私は乗れないので,船の上から送られてくる映像でその様子を見ています.
調査は主に写真や動画の撮影と岩石のサンプリングです.
私は原形をとどめてない,とても古い海底火山の研究を行っています.
今回は原形をとどめている,海底火山を実際に見ることが出来るので,毎日がワクワクの日々です.
潜航調査は合計9回行われました.
そのうちの多くの海山がマンガンに覆われてしまっているのですが,2回マンガンに覆われていない海山を見ることが出来ました.
その海山の表面には枕状溶岩やそれらが破砕された岩片がたくさん見られ,枕状溶岩にはたくさんの構造が残っていました.
下船後は,映像やサンプルからその海山の形成や枕状溶岩を研究する予定です.
青少年に科学の楽しみを知ってもらって、一人でも多くの若者が科学の世界に入ってきてほしいという希望がこめられたことばだ。
膨大な予算を使った研究・・・
国際的な研究・・・
人類の明日を担う研究・・・
等々・・・夢は広がる。
でも、科学の本当の楽しみは、もっと身近なところにもあると思う。
私が思う「科学する醍醐味」は、「仮説をたてること」だ。
自然を観察して、仮説をたて、それを検証するという科学の王道こそが面白い。
他人が立てた仮説を検証するのもよいし、他人が考えてくれた検証法に従って実験したりするのも悪いとはいわないが、面白くはない。
自分自身で仮説を立てるときにこそ、血沸き肉躍るのではなかろうか。
現代のように科学が巨大になるとこんな実感がなかなかもてなくなる。
でも、そこにこそ科学の楽しみがあることは忘れてはいけないと思う。
今や古典となっているが、中谷宇吉郎の「雪」を推薦する。
雪の結晶の観察からはじめ、その出来方について仮説を立て、実験をして検証する道筋が、いきいきと描かれている。
今でも、元気がなくなったときに読む私の座右の書である。
学生諸君に一読をすすめる。
岩波文庫 525円
午後1時より、田切美智雄先生の退官記念慰労会がありました。
私は、東京での日本地質学会関東支部総会に出席する必要があったので、やむなく中途で退席しました。
出席者は100名ちかかったと思います。
これも田切先生が優れた教育者であった証拠です。
見習わなければなりません!
でも、私にはあと5年しか残されていませんが・・・
本当にご苦労様でした。
ただ、これからも地質学者としては、現役で頑張られて欲しいと思います。
茨城県北ジオパークにも全面的にご協力いただけそうで、こころ強いです。
**********
日本地質学会関東支部会では、来年予定されている水戸大会について宣伝してきました。
茨城大学で地質学会が開催されるのは20年ぶりです。
今までに無い、歴史にのこる大会にしたいものです。
茨城大学教員、学生の総力をあげて頑張りましょう!!
茨城大学の実力を見せるチャンスです。
**********
(私ごと・・・)
修理に出していたドルチェビータが仕上がってきました(写真)。
早速、字を書いてみました。
満足!
ある本に、このような文房具にこるのは、男の幼児性の表れであるなどと書いてありました。
こう決めつけられててしまうと、はづかしくなってしまいます。
でも、つまらないものにこだわるのも研究のきっかけにはなるのです。
万年筆が研究のきっかけになるとはいいませんが・・・
例えばの話。
それと、最近は女性でもこの手のものにこだわっている人はいるようです。
01 | 2025/02 | 03 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問