市民地質学者が地球に関連した話題を中心として様々な話題を提供するブログです.
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昨日の、茨城県北ジオパーク・インタープリター養成講座の総合討論の場で、ジオパークにおける活断層の取扱い方について質問がでた。
ジオパークを自然災害を学ぶ場にしようという、最近の動きからすると活断層についてもいずれ取り扱わざるを得ないかもしれない。
しかし、活断層は原発の立地、再開などとも関連して極めてセンシティーブなテーマである。
原子力規制委員会においても委員により異なった判断がなされていることも報道されている。
学術的に明確な結論がでるまでは、活断層についてはジオパークでは言及すべきでは無いというのが、現時点での私の結論である。
昨日質問された方にもそのように答えた。
ただ、活断層について、その定義、認定基準、解析方法、活動予測などについて、一般市民に理解できる形では知らされていないのが現状ではないだろうか。
専門家は、現時点で確実に言えること、解析の限界などについて市民に対する一層の解説を行う義務があると思う。
全国的な規模で、活断層の調査が展開されることも重要であるが、地域ごとの詳細な調査も不可欠である。
そのためには、地方大学、地方の博物官、調査研究機関に所属する専門家による地域地質の徹底的な調査が有効となるものと思う。
地方にある専門家の意識の向上と、それなりの予算措置も必要であろう。
その地域の地質(大地の体質)ならば何でもしっている『家庭医』的専門家の必要性を強く感じている。
ジオパークを自然災害を学ぶ場にしようという、最近の動きからすると活断層についてもいずれ取り扱わざるを得ないかもしれない。
しかし、活断層は原発の立地、再開などとも関連して極めてセンシティーブなテーマである。
原子力規制委員会においても委員により異なった判断がなされていることも報道されている。
学術的に明確な結論がでるまでは、活断層についてはジオパークでは言及すべきでは無いというのが、現時点での私の結論である。
昨日質問された方にもそのように答えた。
ただ、活断層について、その定義、認定基準、解析方法、活動予測などについて、一般市民に理解できる形では知らされていないのが現状ではないだろうか。
専門家は、現時点で確実に言えること、解析の限界などについて市民に対する一層の解説を行う義務があると思う。
全国的な規模で、活断層の調査が展開されることも重要であるが、地域ごとの詳細な調査も不可欠である。
そのためには、地方大学、地方の博物官、調査研究機関に所属する専門家による地域地質の徹底的な調査が有効となるものと思う。
地方にある専門家の意識の向上と、それなりの予算措置も必要であろう。
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HN:
天野一男
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性別:
男性
自己紹介:
☆茨城大学名誉教授
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
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