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市民地質学者が地球に関連した話題を中心として様々な話題を提供するブログです.
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少し遅くなってしまいましたが、8月30日の模擬ジオツアーの報告です。
茨城県北ジオパーク加盟自治体の責任者を対象として、ジオツアーの内容について検討しました。

岡倉天心がなぜ、五浦にアトリエを作ったのかを、ジオとの関係で説明してもらいました。
その答は、海岸に発達する炭酸塩コンクリーションであったとの仮説。
これを考えると天心にとって五浦は、唯一の解だったのかもしれません。

ジオと文化(芸術)の融合。
手応えを得ることができました。

昼食は大観荘(横山大観にちなんだ名前とのこと)でジオ弁当。
地元の食材にこだわった料理でした。
中でも、午前中に取ってきたシラスは優れものでした。

これをもとに検討していきたい。

模擬ジオツアーはおおむね成功でした。
ご協力いただいた皆様に感謝いたします。


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糸魚川のJGN総会で盛んに出た言葉・・『ジオ的』。
私なりにまとめると、「我々の足下に広がる大地に根ざして、グローバルにものを考えましょう」とでもなるか?

直感的には分かりやすいし、浸透力のありそうな言葉である。
ジオパークの推進にとって、使える言葉だと思う。

ところで、ちょっと腰を据えて考えてみると、『ジオ的』というのは結構奥が深いのではないかと思う。
少し大げさかもしれないが、今までに無い、新しい価値基準を作ることにつながるのではないか?
地質学・地理学のみならず、文化人類学、社会学、哲学etc.を動員して検討する価値のあるものではないか?

こんなことを考えていたら、何かワクワクして来た!!!

先日、大学生協売店で『共同幻想論』の文庫本を見つけて、なつかしくなって思わず購入してしまったことも影響してるかな?

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ジオパーク事業の中でもっとも重要なものはジオツアーである。
ジオパークを成功させるためには、的確なジオツアーの設計が必要となる。
ジオパークの中で、様々なことが出来るが、ジオツアーが成功しない限り、ジオパークそのものが成立しない。

一般の方に楽しんでもらえるツアーの内容を考えることから出発しなければならないと思う。
一般の方がジオの何に興味を持っているのか、あるいは持ちうるのかを探ることが第一である。
いくら専門家が、このジオは面白いはずだと主張してもダメである。
専門家からの押しつけは避けなければならない。

また、簡単に一般の方とまとめてしまったが、どのような種類の人々を対象とするかも、真剣に考える必要がある。

8月30日に、茨城県北ジオパーク(構想)では、北茨城で市町村の関係者による実験的なジオツアーを実施し、今後のジオツアーのあり方について徹底的に意見交換をする予定である。
新しいジオツアーの出発点としたいと強く思う。
どんなジオパークを設計するかにより、ガイドの内容も変わってくる。

ジオパークが地域の振興をめざしたものであるならば、ジオツアーを中心としたマーケット・リサーチが必要不可欠である。
これが欠けていると、ジオパークそのものが危うくなる。
しかし、最も難しい課題でもある。



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世界ジオパークネットワーク(GGN)の現地視察で、ジオサイトの看板の説明が難しすぎるとの指摘があったということである。
12歳の子供に理解できる内容にすべしとのこと。

これは非常に厳しい指摘だと思う。
大学の教員が書いたものは、ほとんど不合格。
高校教員のもやはり不合格。
中学校教員のものが、比較的分かりやすかった。
これは、あるジオパークの現場担当者の言葉である。

専門用語を使わずに、一般の人に分かりやすく説明するためには、本人がその事柄について、本当に理解していなければ不可能である。
地質学の理解の深さを問われているのだと思う。
これは、大学教員にとっても人ごとではない!!

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糸魚川ジオパークで開催された日本ジオパークネットワーク(JGN)の総会に出席しました。
糸魚川の町をあげての取組に感動しました。

茨城県北ジオパークは、「動かざること山のごとし」のような感じでなかなか動きがみえず、やきもきしていました。
しかし、この総会は我がジオパークにとって画期的な出発点になりました。

それは、茨城県北ジオパーク推進協議会副会長の草間高萩市長が出席されたことです。
茨城県北ジオパークは、JGCにオブザーバーで参画している状態ですが、草間市長が出席されたことで全国にアピールできました。

大きな山が動き始めました!!

地方自治体と大学がガッチリと連携を組んで進めているジオパークは、全国でも茨城県北ジオパークだけです。
ジオパーク事業の推進方法として、新しい可能生を秘めています。

ぜひ、成功させたいと思っています。

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プロフィール
HN:
天野一男
性別:
男性
自己紹介:
☆茨城大学名誉教授
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長, 
 技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
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