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ジオパークのインタープリター育生は、ジオパーク事業の中でも極めて重要なものです。
その際、すでに各地で活躍中の観光ボランティアガイドの方々との連携が重要かと思っています。
先日、行われた「観光ボランティアガイド茨城大会」に、4年生の齊藤さんが自主的に参加しました。
感想を寄せてもらいました。
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ここ数日のうだるような暑さから、早くも秋が待ち遠しいなぁと思う斉藤です。
今日は6月23日(水)、土浦市で開催された「観光ボランティアガイド茨城県大会」の報告をしたいと思います!この大会には茨城県内で活躍されているボランティアガイドの方々が多く集まり、全体研修・分科会を通して意見交換が行われました。
今回私は「ジオパークの成功、特にインタープリター(解説者)に関して地元ボランティアガイドの方々との連携・協力が重要!」と思い参加してきました。
前半の全体研修では茨城県広報監の方から茨城県のイメージアップを目指した情報発信の強化について、TV番組「おはよう茨城」での茨城空港の宣伝や、県内・県外それぞれに向けた宣伝・広報事例についての講演がありました。
また、後半の分科会では「会員の育成と地域住民等に対する啓発」というテーマのもと、各地のボランティアガイドの方々が悩みや提案などを出し合いました。
後継者不足やガイド育成の方法に関する問題や対策など、実際に活動されている方々の貴重な“生の声”を聴く事ができ、とても勉強になりました。
分科会の最後に、私も緊張しながら茨城大学での県北ジオパークを目指した取り組みや、学生によるジオツアーについて紹介させていただきました。
すると…「学生が自分の研究を活かして地域活性化へ取り組んでくれている事が嬉しい」「私たちの団体でも地質の話を聴きたいと思っていたんだよ」「ぜひ協力していきたい」との温かい声と拍手(!)を頂き、とても嬉しかったです。
今回の参加を通して、ジオパークの研究を行う上で多くのヒントを得る事ができました。それらを活かし、今後は地元ボランティアガイドの方々と連携したジオツアーやインタープリター養成講座の実施についても検討していきたいと思います!
今日は、ジオツアーについて旅行業界の方と意見交換をしました。
私にとっては、なかなか新鮮なご意見を伺うことができました。
ありがとうございました。
ジオパークを永続的に成功させるためには、ジオツアーがビジネスとしてきちんと成立していることが必要条件であるという点では意見が一致しました。
この件、一般論としてはどなたも反対はしないでしょうが、いざ実行となると極めて難しい課題です。
夕方、卒業生のK氏より、ツイッターによるジオツアーへの協力の電話が入りました。
秋の地質学会で、実験的なツイッタージオツアーの成果を報告する予定です。
さまざまな方面の方々との連携ができそうな雰囲気ができてきました。
そんなわけで、今日は少し気持ち良くなっています。
月曜日は、茨城県北ジオパークの運営委員会です。
期待と緊張を持って望みたいと気持ちを引き締めています。
一般の方から、このところよく寄せられるジオパークについての質問。
「ジオパークを実現すると、社会や人間がどうなるのですか?」
この素朴でシンプルな質問!
この手の質問が、恐ろしい質問なのです。
この質問にきちんと答えられなければ、ジオパークの普及なんて無理です。
でも、このきちんと答えるというのが、結構難しいのです。
なぜ難しいかというと、ジオパークの社会に対する意義については、携わっている人によって少しずつとらえ方が違っている気がするからです。
そんな訳ですので、軽はずみに形式的な答えをせず、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
どんどん、コメントをいただきたいと思います。
まず、第一回目は、「ジオパークの定義」を見てみましょう。
以下に日本ジオパーク委員会(JGN)の定義を引用します。
議論の出発点を確認することがまず第一です。
これは、言ってみれば法律のようなものです。
でも、解釈はさまざま出てきます。
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www.gsj.jp/jgc/whatsgeopark.html
ジオパークは地球活動の遺産を主な見所とする自然の中の公園です。ジオパークは、ユネスコの支援により2004年に設立された世界ジオパークネットワークにより、世界各国で推進されています。ジオパークは、以下のように定められています。
- 地域の地史や地質現象がよくわかる地質遺産を多数含むだけでなく、考古学的・生態学的もしくは文化的な価値のあるサイトも含む、明瞭に境界を定められた地域である。
- 公的機関・地域社会ならびに民間団体によるしっかりした運営組織と運営・財政計画を持つ。
- ジオツーリズムなどを通じて、地域の持続可能な社会・経済発展を育成する。
- 博物館、自然観察路、ガイド付きツアーなどにより、地球科学や環境問題に関する教育・普及活動を行う。
- それぞれの地域の伝統と法に基づき地質遺産を確実に保護する。
- 世界的ネットワークの一員として、相互に情報交換を行い、会議に参加し、ネットワークを積極的に活性化させる。
これらに加えて防災への取り組みも重視されるようになっています。2008年6月にドイツのオスナブリュックで開催された第3回ユネスコ国際ジオパーク会議では、会議の終わりに採択された宣言に、「地質災害に関して社会と知識を共有するためにジオパークが役に立つ」という趣旨の一文が盛り込まれました。
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☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問