市民地質学者が地球に関連した話題を中心として様々な話題を提供するブログです.
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2004年のスマトラの巨大地震・津波の後、2005年に書かれた本である。
リスボン、アウシュヴィッツ、ヒロシマ、ニューヨーク、スマトラでの、自然、人的破局について、科学哲学的な観点から論じている。
まえがきと解説(西谷 修氏)で、東日本大震災、フクシマについて触れられている。
本文は、キリスト教的価値観を持たない大部分の日本人にとっては、必ずしも理解し易いとは言えないが、まえがきと解説は、その辺を考慮してかかれており、この部分だけでも一読の価値有り。
解説から:この本が言わんとするところが一言でまとめられている。
『「自然的悪」と「道徳的悪」とを区別し、近代に後者が前者を呑み込むことをしめして、その果てにやがて誰の積に帰すこともできない「システム的な悪」が生まれることを論じている。その種の「悪=災厄」には個々の
人間の悪意も見いだせず、また相手がいないから犠牲者に憎悪も生じない。そしてそれに対処することが現代の論理的養成になっていると。それがまさに原発事故のようなケースである。』
まえがきから:
『わたし達を脅かす巨大な機械を操作する人々が、有能かつ誠実であるということのほうがはるかに深刻なのだ。そのような人々は自分たちが非難されていることを理解できない。』
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ドイツのギムナジウムのクリスマスのことを書いた子供向けの本.
こんな学校があったらいいな・・・
こんな先生がいたらいいな・・・
こんな生徒がいたらいいな・・・
こんな著者の気持ちがいっぱいつたわってくるステキな本である.
でも,今の大人の心にぐさりと刺さる言葉がところどころに書いてある.
特に昨年の3.11以降には,これらの言葉はいたい.
『かしこさをともなわない勇気は乱暴でしかないし,勇気をともなわないかしこさは屁のようなものなんだよ!世界の歴史には,かしこくない人々が勇気をもち,かしこい人びとが臆病だった時代がいくらもあった.これは正しいことではなかった.』
屁をしているだけの学者にはなりたくない.
『平和を乱すことがなされたら,それをした者だけでなく,止めなかった者にも責任はある.』
本当だね.
でも.止めるのには相当な勇気が必要だ.
『なにがたいせつかということに思いをめぐらす時間をもつ人間が,もっとふえるといいということだ.金も地位も,名声も,しょせん子どもじみたことだ.おもちゃだ.それ以上じゃない.ほんもののおとななら,そんなことは意にに介さないはずだ.』
年を取るだけでは,本物の大人にはなれないね.
*****
私の好きなところ.
『「飛ぶ教室」号は北極におりたつ.みんなは,雪の中からつきだした地軸を見物し,地球が極地でもたいらなのを,自分の目でたしかめる.』
宮沢賢治的だな・・・
今から80年近く前に書かれた本だが,今よんでもほんのりしたり,ドキドキしたりすること請け合い.
ぜひ,ご一読を.
著者は1952年生まれで、私とほぼ同世代。
同世代の書いた「魯迅論」を読むのは初めてである。
著者は小学校5年生の時に「故郷」に出会って以来の魯迅読みだという。
私の魯迅読みは中学生の時の「藤野先生」に始まる。
その時以来、40数年間、読んでいたことになる。
その間、ずっと読み続けた訳ではなかったが、時々本箱から取り出しては読んでいた。
ここで、もう一度本気で読み直してみようかと思っている。
魯迅を読んで、感じていたことは「魯迅はことにあたってぶれない」という点だったと思う。
今だからこそ読み直す価値(必要)があるのかもしれない。
最近、ぶれないということは、実に難しいことだ思うことが多いから・・・
ところで、村上春樹が魯迅の愛読者で、魯迅から影響を受けているというのは意外だった。
村上春樹はほとんど読んだことがないが、少し手を伸ばしてみようか・・・
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HN:
天野一男
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性別:
男性
自己紹介:
☆茨城大学名誉教授
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長,
技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
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