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市民地質学者が地球に関連した話題を中心として様々な話題を提供するブログです.
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連休明けの5月8日(木)に日本地すべり学会関東支部シンポジウムで,防災教育について講演します.
演題は,「国民の防災リテラシー向上のための地学教育」.

3.11以来,自然災害に関しては,「つなみてんでんこ」に代表されるように,自らの命は自分で守ることが強調されています.
ただ,この場合でも自然災害に対して,具体的で正確な知識があれば助かる確率が高くなります.

ちなみに,自然災害についてはその大部分が理科や高校の地学で扱われるのですが,決して十分とは言えません.
自然災害において自らの命を守り,被害を最小限にするためには学校における自然災害教育が不可欠です.
このシンポジウムは,それを考える目的で計画されたものです.

私の講演では,大学における防災教育と生涯学習における防災教育について話題提供するつもりです.
具体的には,大学における教育については,JABEEプログラムを,生涯学習においてはジオパークを例にあげて議論を展開したいと考えています.

3.11以来,科学者や技術者への信頼は揺らいでいます.
これは,今後の社会のあり方として危険だと思っています.
技術者倫理の観点からもこの問題に言及するつもりです.

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4・5月の日本地球惑星科学連合大会(パシフィコ横浜会議センター)でセッション「ソーシャルメディアと地球惑星科学」を 行います。SNSの地球科学への貢献を議論。ご発表歓迎。要旨の締切は割引の早期が2/3,最終が2/12。


将来の科学のあり方を考える上でSNSは避けて通れない道だと思う.
活発な議論を展開したい.

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珍しいい石をみました。

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古くからの友人のNさんから,「新しい温泉学」についての膨大な資料が送られてきた.
体調のすぐれない中,命を削るようにして書かれた資料である.
学問に対するこの真摯な姿勢には本当に頭が下がる.

連休を利用して,全資料を読んだ.
Nさんが提唱している従来の定説を覆す「裂か型貯留層モデル」には目から鱗が落ちた.
地震発生後の温泉の湧出量の変化の説明にも納得した.
いずれ,私のブログでもきちんと紹介して行きたいと思う.

権威や世俗の欲を度外視し,虚心坦懐に自然を観察し思考を徹底的に働かせることが真の学問の進歩にとっていかに重要であるかを,再認識させられた.
私もいつの間にか63歳になってしまったが,Nさんが私よりも先輩であることを考えると,ここで初心に返らなければと思う.

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研究室の引っ越し,学生さん達のお手伝いでなんとかめどが立ってきました.
ロッカーの中に大量のカセットテープを発見しました.

その中に,1985年4月2日に録音された「故北村信東北大学教授の講演」というテープがありました.
このテープの存在は完全に忘れていました.

北村先生は,私の卒論から博士論文までの指導教官でした.
亡くなられてから大分年月もたち,先生のことを思いだすことも少なくなっていました.
このテープの中で,先生のライフワークである東北日本のグリーンタフの研究について語っています.

最近,東北日本のグリーンタフについて根本的に見直し新たな展開が必要であると考え,博士のH君と研究を展開し始めたところです.
21世紀の地質学,特に新しいフィールドジオロジーの発展のためにも重要なテーマがグリーンタフであると信じてのチャレンジです.
近年,フィールドが嫌われる学会の傾向の中での,チャレンジでもあります.
真っ正面から地質学に立ち向かおうという意志を示そうとも思っています.

お盆も終わったこの時期に,このようなものが転がり出てきたことに感慨無量です.
原点にもどれということかもしれません.

あちらの世界から応援歌が届けられたと思っています..
まさか,お迎えのご挨拶ではないでしょうね・・・




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プロフィール
HN:
天野一男
性別:
男性
自己紹介:
☆茨城大学名誉教授
☆東京大学空間情報科学研究センター・客員研究員
☆日本大学文理学部自然科学研究所・上席研究員
☆一般社団法人日本地質学会理事,ジオパーク支援委員会・委員長, 
 技術者教育委員会・委員長
☆茨城県北ジオパーク推進協議会顧問
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